
外国人支援の内容

01
就職活動
主にベトナム国籍の留学生や元技能実習生の就職支援をおこなっています。また特定技能1号の方は受入事業者さまと両方の受入支援をおこなっています。
就職活動に失敗すると在留資格が失われてしまいますので、原則、本帰国となります。その為、日本で在留を希望する外国人の方にとっては就職活動がとっても重要になりますので、求人のマッチングでは雇用条件を翻訳したり通訳する支援もおこなっています。
02
在留資格申請
外国人にとって在留資格は必須。その為、職場変更、住所変更、期限更新の手続きは定期的に発生しますのでこちらの支援もおこなっています。
在留資格を変更、又は更新するにあたっては、在留資格の要件を満たしている状態なのか否か、様々な要件を確認しながら慎重に手続きを進める作業になりますので支援する中で最も気を使うところになります。


03
入国送迎
新規で入国される外国人の方は、電車の乗り方も地理も分かりません。また、送迎をすることで健康状態をチェックすることができます。
食事を取られていない方には食事を取らせたり、顔色がすぐれない方には車内で仮眠を取らせるなどして体調の回復を待つようにしています。
珍しいケースでは、入国してすぐに在留カードを紛失する方もいました。その場合はすぐに警察に紛失届けを出して地方出入国在留管理局まで出向いて再発行手続きをおこなったケースもあります。
予想できないことがおこりますので送迎も大切な支援につながります。
04
行政窓口の同行
新規入国した外国人の方や、他府県から移動されてきた外国人の方は、在留カードの住所表記を変更する手続きが必要になります。
住所登録は各市町村の役所窓口でおこなえます。この時に保険証関係の手続きも窓口で尋ねられますので間違えた手続きをすると後から保険料の請求が届いてしまうことになりますので十分な配慮が必要になります。
主に出向く行政窓口
・住民登録(市町村の役所)
・マイナンバーの登録(市町村の役所)
・健康保険関係の手続き(市町村の役所)
・年金保険料の手続き(地方年金事務所)
・銀行口座開設の手続き(金融機関)
・納税・課税証明書の取得(市町村の役所)
・確定申告(地方税務署)
・健康診断、病気、ケガ、妊娠等(病院)
・事件や事故に巻き込まれた場合(地方の警察)
・在留資格に関する一切のこと(地方出入国在留管理局)


05
入居準備
外国人にとって在留資格の審査も終わり、新しい在留資格を得て新居に入居する時は楽しみと不安の始まりの日になります。
一般的にワンルームは個人の家賃負担が大きくなりますので、ほとんどの場合は、ファミリータイプのマンションを事業者さまが借り上げて共同生活(シェアハウス)で使用するケースになります。
シェアハウスで気をつけるポイント
1,他の国籍の外国人と同居は厳禁。
食文化や宗教上の問題など、様々な違いがありますので短期宿泊施設と同じ感覚で対応すると、それが引き金となり短期離職につながる大きな要因になります。また、国籍が同じでも炊飯器と冷蔵庫を共同で使用する事を嫌う人もいますので入社前に確認するのがポイント。
2,シェアする範囲はキッチン、シャワー、トイレ、リビングまでとして、寝室は1人1部屋が基準。寮生活とはいえ1部屋に2人や4人で使うと貴重品の管理やプライバシーが保たれない等の理由でストレスの要因になります。とくに夜勤がある職場なら交代勤務で休んでいる人の安眠の妨げにもなりますので、部屋割りは1人1部屋を原則基準としています。特定技能1号の支援では入管に提出する支援計画書の中に、1人あたりの広さ確保として7㎡(約4畳半)以上と指定されています。
3,WI-FIの確保。忘れがちですがとても重要です。携帯電話の電話番号を保有している外国人は意外と少なく70%ぐらいの割合でFacebook MessengerやLINEを使用したSNS音声通話を利用しています。この理由でWI-FIがないと連絡手段が無くなって業務にも支障をきたしますので、賃貸契約時にWI-FIの有無も要確認となります。
入居支援でおこなうこと
・賃貸契約の保証人または緊急連絡先の確保
・WI-FIの確認または契約手続き
・鍵の受け渡し
・荷物の搬入
・生活用品の買い出し
・キッチンや給湯器の使い方の説明
・水光熱の開栓手続き、別日にガス開栓の立会い
・郵便ポストに郵便物が投函されやすいようにネームシールの添付
・外出時のエアコンの切り忘れ等、注意説明
06
入社準備
国籍や地域によって、素足で出勤する方がいますので靴下を着用するよう声がけをしています。男女問わず素足習慣の方がいますので気をつけましょう。
職場によっては制服が支給される場合がありますがサイズ表記で間違う方もいますので気をつけています。
上着やズボンはS、M、L表記で分かりやすいのですが、靴のサイズはcm表記がありますので単位がわからい外国人の方にはインチ表記などで確認します。サイズが合っていない作業着で働くことは不安全にもなりますのでこちらも気を配るところになります。
職場から通勤用の自転車をご用意いただく場合もよくありますので、駐輪場の確認や施錠の仕方を説明して、そのあとは、寮から職場までの道のりを地図で説明したり、一緒に歩いて確認する事もあります。


07
入社してからの支援
外国人は同僚と給与明細を見せ合う習慣がありますので、初任給をもらった月あたりから賃金の差に苦情が入ることがありますが、たいていの場合は、残業時間の差で生じる手取り額の差や、カレンダーを読み間違えて出勤日数を過剰申告してくるケースがみられます。
些細なことですが、100円の差でもトラブルに発展することがありますので早めに気づいて納得するまで根気強く説明することがポイントになります。このタイミングを逃して放置すると後から取り返しがつかなくなり、短期離職に繋がるケースが多々ありますので十分に配慮しています。
08
事件・事故・トラブルの対象
すでに外国人の方を受入れている事業者の方ならご理解いただけるとおもいますが、在留資格を有している外国人の場合は、加害者側より、巻き込まれて被害者になるケースの方が多いのです。
NEWSで知られる外国人トラブルのほとんどは、在留資格を失って、不法に滞在している外国人が主になります。
転職活動に失敗して職を失うと在留資格も失います。すると会社の寮から退去させられて住む家を失い、収入が途絶えます。その為、帰国するチケット代金も使い込み金銭目当てに、窃盗、強盗、空き巣、詐欺、麻薬、無免許運転等に関与して逮捕される結末です。
在留資格を失っている外国人は、在留資格を有している外国人に窃盗した物や密輸した物を「安くするから買って欲しい」とか、「お金を貸してほしい」や、「部屋に泊めて欲しい」等、と言って近づいていきます。
日本人も外国人も事件や事故に巻き込まれたくない気持ちは同じです。日ごろからコミュニケーションをとり、在留資格を失効させないように監理・支援することで、不法滞在者や外国人犯罪者を減らす大きな要因につながります。
